スポーツをしていると、体が疲れてきますよね。そこで役立つのがアクティブレスト。
スポーツ以外にも効果が期待できるので、知っていて損はありません。
どういった内容なのか、ご紹介します。
・アクティブレストの目的は疲労回復
アクティブレスト、あまり聞きなれない言葉ですよね。すでにスポーツの現場では多く取り入れられています。
日本語では「積極的休養」と呼ばれています。体に疲労が蓄積されたときに、あえて体を動かし血流をよくするのです。
これは疲労回復を早める考えの元に行われています。
よく知られているのは、運動後の整理運動(クールダウン)です。
疲労物質をすばやく分解して、代謝を促進させるためです。
ほかにも、筋肉の再生、一過性の脳貧血を予防するためにも行われています。
運動後に、血流が急に落ちないようウォーキングやストレッチを行うことで、疲労している
体を回復させる目的があります。
普段仕事や家事などで体に疲労が蓄積されていると感じるときに、アクティブレストを行うことによって、疲労物質を排出して回復を早めることもできます。
運動をしなければ!と思わず、駅の階段を使ってみる、一駅分歩いてみることでもアクティブレストの効果は期待できます。
気分転換のつもりで行ってみましょう。
・2つの種類の疲労とそのメカニズム
体の疲れには2種類あります。メカニズムも違いがありますので、確認してみましょう。
◎肉体労働で蓄積された疲労
肉体労働やスポーツなど、体がクタクタになるほどの疲労が蓄積された場合は、筋肉内に疲労物質が留まります。
そのため、代謝がうまくできないのです。
筋肉の伸び縮みを何度か繰り返し、できた小さな傷を修復するために起こる筋肉痛も。
これらは生理現象で起きています。
クールダウンをして血流を促し疲労物質を分解させることが大切です。
◎同じ姿勢で動かない場合の疲労
動かないことも、疲労に繋がります。同じ姿勢の仕事、接客業など長時間立ち続けることにより、血液循環が悪くなるのです。
そこから、体の疲労感・だるさ・筋肉が固まることで起こる肩こりや腰痛・冷え性・筋肉の緊張による頭痛など、多くの症状が起こります。
筋肉の使い方によって、疲労の種類が変わります。
あなたはどちらの疲労に該当しますか?
・疲労回復のためには適度な運動を!!
2種類の疲労に共通することがあります。それは「血流」です。
血流を促進させるとさまざまな効果があります。
◎筋肉が硬くなることを防止する
◎傷がついた筋肉の早期修復
◎蓄積された疲労物質を促し代謝を早く行う
◎二酸化炭素や老廃物を早めに分解させる
◎むくみ解消
適度な運動をすることで血流が良くなり、大きな疲労回復が期待できます。
2種類の疲労、どちらにも効果的です。
適度な運動は、体に入る酸素と二酸化炭素の入れ換えも活発化して、新鮮な酸素が脳にいきます。
その結果、頭がスッキリして、心もリフレッシュ・リラックスするのです。
いいアイディアが思いつかない場合は、運動することで思いつくかもしれませんね。
運動は脳への酸素供給を行い、さらに活性化されるとても大切なもの。
運動不足がよくないといわれるのは、このような理由があるからでしょう。
・ウォーキングやプールがおすすめ
適度な運動といっても、何をしたらいいのだろうと思いますよね。
「運動」と真剣に考えず、近所をウォーキングする・ストレッチをするという簡単に体を動かすことで構いません。
犬の散歩も立派な運動です。楽しく散歩することも大切です。
近くにプールがあるなら、泳ぐこともいいでしょう。
水中は軽く運動することで、エネルギー消費が大きいため、血液循環が良くなります。
入浴も、普段シャワーなのであれば、お風呂につかってみてください。
その際はぬるめのお湯(38〜40℃)でゆっくりと入るのがおすすめ。
心臓に負担をかけずに、体温を上げて睡眠の質もよくなります。
運動するうえでいくつか注意点があります。
「息が切れるような運動」・「心臓に負担のかかるようなこと」はしないようにしましょう。
疲労回復のために行う運動が、激しいようであればさらに疲れてしまいます。
心地よい運動、隣の人と楽しく会話できる程度の運動がいいでしょう。
ちなみに、長時間のフライトで起こるエコノミークラス症候群も、血液循環が悪くなることが大きな要因です。
やはり体を動かすことはとても大切なことですね。
休養も大切ですが、ずっと部屋で寝転がっているのではなく、軽く体を動かし疲労回復を早めることで、元気に行動できるようになるといいですね。
アクティブレストについて、わかりましたか?
適度な運動は、さまざまな効果が期待できます。スポーツではよく使われますが、このような
知識を普段の生活に役立ててみると、新しい発見があるかもしれませんね!
早速試してみてはいかがでしょう。